【新唐人2013年4月19日付ニュース】4月17日、アメリカ・ボストン大学が先日のマラソン爆弾テロ事件で犠牲になった学生の個人情報を公表しました。ボストン大学統計学学部の中国人女子学生呂令子さんの死亡が確認されました。事件当日はゴール付近でマラソンを観賞していました。情報によると、この女子学生は一人っ子で、家族は精神が崩壊寸前だそうです。
4月15日朝、呂さんのミニブログが最後の朝食を記録しました。その後、友人の周丹伶さんと共にボストン市のマラソン会場に向かいました。ボストンマラソンは世界5大マラソンの一つで、毎年数十万人の観客を引き寄せています。
午後2時50分、2回の爆音とともに突然やってきたテロ攻撃。ゴール付近の一帯が混乱に陥りました。
事件発生から5分もしないうちに、負傷者らが迅速に病院に搬送されました。呂さんと一緒にいた周さんも腹部に重傷を負いました。
しかし、その時から呂さんが行方不明になりました。メディアは、爆発で失踪したと伝えました。
呂さんの故郷―中国遼寧省瀋陽市にも情報が伝わり、家族が呂さんの携帯電話を何度も鳴らすも応答はありません。16日の夜になって、爆発で犠牲になった3人のうちの最後の一人―呂令子さんの身元が確認されました。
中国の検索エンジン搜狐(そうふ)の劉春副総裁が17日に発信したミニブログによると、呂さんの両親と祖父母4人のうち、3人が悲報を聞いて気を失い、残りの人たちも精神が崩壊寸前になっているそうです。
呂さん同様、1980年代の一人っ子政策実施後に生まれた子供たちは、ほとんどが兄弟のいない一人っ子です。一旦この一人っ子に不幸があった場合、その親は大きな心の傷を負うことになり、ほとんどが生育能力もないため、孤独な老後を送ることになります。
呂さんの両親も今後このような悲惨な境遇に直面することになります。当面の急務はビザを取得して渡米し、一人娘と最後の対面を果たすことです。
今回の事件は2001年同時多発テロ事件以来の死傷者が最も多いテロ事件です。市民らは二日連続公園に集まり、3人の犠牲者のためにろうそくを灯し、黙とうを捧げました。
中国のネット上でも二万人を超えるネットユーザーが呂さんのミニブログに集まり、哀悼の意を表しました。
ボストン地区にはハーバードなどの名門大学が集中しており、中国人留学生も多く在籍しています。重傷を負った女子学生周さんは現在、命の危険から脱出したそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/17/atext881840.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)